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April 23, 2005

『シカゴ』

『シカゴ』鳥肌もの。ロブ・マーシャル監督、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア出演、『シカゴ』。あらすじなどの詳しい情報はこちらに。作品、助演女優、美術、衣装デザイン、音響、編集の各賞でオスカーを獲っています。

現代風ミュージカル映画を体現した、と言えるでしょう。ナンバーの密度の高さと大胆な演出、カメラワークのダイナミズムに圧倒されました。もちろん歌やダンスは言うに及ばず、です。舞台が本領とは言いますが、ファンは映画でもミュージカルを楽しみたいもの。そんな欲求不満なところには強烈な一撃。……フツウの映画ファンはついて来られたのでしょうか?

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April 22, 2005

『千年女優』

『千年女優』ただまっすぐに。今敏監督、『千年女優』。この表現力があるからこそ、このシンプルな骨格でしょうか。

愚直にストーリーを追いかける人間を嘲笑うような現実と虚構の交錯。エンターテイメントよりアートを志向したかの様。しかしそんなめまぐるしい交錯の中で、どの時代、どの(劇中劇の)場面でも、主人公の初恋の人に対する気持ちが反復して提示されます。このモチーフの徹底した繰り返しによって、一途な気持ちの強さ、純粋さが伝わるでしょう。とすれば、最後の、ちょっと素面では恥ずかしいセリフも違って聞こえそうです。

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April 21, 2005

またスタイル変更

ちょっと淡白ですね。もう少しアクセントをつけるつもりですが、それはおいおいですね。もっと勉強しないと……。ビミョーな改造をいくつか加えました。

  1. トップページが軽くなるよう、最新三つより前の記事はタイトルのみにしました。
  2. カウンターを変更しました。以前より表示が早いはず。マウスカーソルを重ねてみると面白いかも?
  3. サイト内をサーチできるようにしました。特定の著者やキーワードで検索できるはず
  4. 週別アーカイブとカテゴリ別アーカイブをタイトルのみにしました。ページが軽くなり、タイトルを探しやすくなったと思います。ホントはあいうえお順でソートできるようにしたいのですが、ちょっと不完全です。
はずのところはまだ未確認です。不具合があるようなら以前のに戻さないといけません。直す方法がわからないので^^;

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『招かれざる客』

『招かれざる客』スタンリー・クレイマー製作・監督、スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘプバーン、シドニー・ポワチエ、キャサリン・ホートン出演。1968年、アメリカで公開された作品です。『招かれざる客』。アカデミー脚本賞と主演女優賞(キャサリン・ヘプバーン)を獲りました。詳しい情報はこちらもご覧ください。キャサリン・ホートンがキャサリン・ヘプバーンの姪とは初耳でした。

人種差別に反対してきた両親のもとへ、娘が黒人を結婚相手として連れてくる。主義と心情の乖離に直面する両親……といういかにも緊張を予感させる物語。結果でなく経過を、じっくりと味わう映画でしょうね。そのため、二人のことを知って半日足らずで決断を下さねばならない、といういささかムチャな、しかし有効に緊張を煽る仕掛け。シリアスでいながらユーモアや皮肉の効いた会話も随所に、といった工夫が施してあります。社会的な問題を感じさせながら、それを両親に突きつけられた個人的な問題に落とし込んだところも妙と言えるでしょう。

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April 20, 2005

『ラストサムライ』

『ラストサムライ』資金と時間の投資に対して想定外の効用がありました。トム・クルーズ、渡辺謙出演、『ラストサムライ』。つまり、映画の中で描かれた「日本」の些末な?違いが気になって最後まで入り込めなかった、ということなんですが。

時代考証云々より演出やマーケティングを重視するウソつき映画でも好きなモノが多いので、これはまったく矛盾しています。ええ、自覚していますとも! むしろ、こんなに抵抗を感じる自分が意外。思いっきりこき下ろして、一緒に観た友人のひんしゅくを買った思い出があります(苦)。

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April 19, 2005

『プラネテス』

『プラネテス』DVD-BOXは出ないのでしょうか? 『プラネテス』。宇宙を舞台にしていますが、ありがちにロマンをかき立てるだけでなく、夢を追う主人公と愛を信じるヒロインを二軸に据えることで普遍性を持たせた作品。ロボットモノは苦手、という方にもとっつき易いはずです。

「夢も愛も、両方ないとダメだよ」を遠まわしに伝えるのに腐心した、としたらミもフタもないのですけれども、そんな単純な(ように見えて深遠な)ロジックを表現することがいかに難しいことか。ロマンとエゴ。平和と甘え。紙一重の差しかない各々の要素を丁寧に描き分けたこの作品は子供にはもったいない、大人向けの作品として仕上がっています。

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April 18, 2005

『オケピ!』

今さらながら。三谷幸喜作・演出、服部隆之音楽・指揮、『オケピ!』。ウワサには聞いていましたが、ちょっと長いと思った三時間超。でも大満足です。

ミュージカルを上演中のオーケストラピットを舞台に、曲者ぞろいの演奏者たちと指揮者の織り成す人間関係のドラマ。密室を舞台にしたコメディ、と言えば三谷幸喜の腕の見せ所でしょう。『ラヂオの時間』や『笑の大学』のように。どう見ても絡まりそうな糸のもつれが、両端を引っ張ったら結び目ひとつできなかった、ってカンジのすっきり感です。そして曲者ぞろいを演じる役者さんたちも相当に曲者ぞろい(失礼!)。ほとんど舞台に居っぱなしは相当しんどいはずなのに細かい演技を欠かさない。むしろ台詞のないときこそ生き生きと……? マルチアングルで舞台全景も見れるので、それも使いながら二度、三度、ツッコミを入れながら観返すのも良いんじゃないでしょうか。

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April 17, 2005

『軌道通信』

『軌道通信』ところ違えど。ジョン・バーンズ著、小野田和子訳、『軌道通信』。独特の言葉遣いに溢れていますが、主人公により生き生きと語られる友人関係の悩みや淡い恋愛の一歩一歩に、思わず知らず引き込まれてしまいます。

荒廃した地球から逃げ出そうと、宇宙船の建造や火星のテラフォーミングが急速に進みつつある近未来。小惑星をくり抜きつつ建造中である宇宙船の内部社会と、その宇宙船の乗務員となるべく、極端に社会性や協調性を重視したプログラムで教育される子供たちを、その中でやや異端である少女の目を通しリアルに描いた作品です。

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