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April 02, 2005

『ナショナル・トレジャー』

タイトルからしてインディー・ジョーンズ系?と思ったのですが。ジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演、『ナショナル・トレジャー』。つつましいと言うか、地味と言うか。小さくまとめてきた、では褒め言葉にはならないでしょうか。でも期待していたより、ちょこっと良い作品でした。

何回見てもアクションの顔をしていないニコラス・ケイジ主演(そのくせけっこうアクションに出演しているのだけれど)。さらに大作、大作というわりに、がっかりさせられることの多いジェリー・ブラッカイマー製作(そうでもないよ!という人、ゴメンナサイ)。と聞いて、本気で時間潰しのつもりで映画館に出かけたのです。

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April 01, 2005

『生徒諸君!』

『生徒諸君!』「迂闊に触れると火傷するぜ」。庄司陽子作、『生徒諸君!』全12巻。

なんのかんの言っても古めかしいことは確かです。絵柄とかズッコケ方(後ろにステーン、ってw)とか。しかしそれ以上に、決め台詞の熱いこと、暑いこと。最初はその暑苦しさに「こんな中学生こえーよ!」などとツッコミを入れていても、デンプシーロールの如き猛連打に、いつの間にかパンチ・ドランカー症状態。ふらふらになって自らガードを下げてしまったのでした。で、ノックアウト。完敗ですね、こりゃ。

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March 31, 2005

『じつは、わたくしこういうものです』

『じつは、わたくしこういうものです』無意味なひとときは最高の贅沢。クラフト・エヴィング商會著、『じつは、わたくしこういうものです』。

「大人の絵本」、言葉の意味するところが違ってしまう! 前言撤回、やり直し。……心通じた者同士の何気ない会話の端っこを、本気で形にしてしまったようなクラフト・エヴィング商會の本。忙しい人こそ読んで、と思ったけれど、この手の本を楽しむには読み手にも余裕が必要、とも思うのでした。

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March 30, 2005

『妻を帽子とまちがえた男』

『妻を帽子とまちがえた男』示唆に富む一冊。オリバー・サックス著、高見幸郎・金沢泰子訳、『妻を帽子とまちがえた男』。

オリバー・サックスは、個々人の間にある多様性という名の絶望的に深い溝を見せますが、同時にその溝の反対側の世界への眼差しも忘れていません。主観や生き方を共有できないからと言って矯正したり否定したりするのではなく、(主に医学的な見地から)できる限り理解するという彼の穏やかな肯定の姿勢には、読むたびに新しい視点を与えられる思いです。

今回、いろいろ考えてしまったのは盲目の彫刻家のエピソードです。介護されることが当たり前だった両手の不自由な盲目の老女。介護を控えめにして自発的にその両手を動かすようにしてみると、やがて天性の芸術家の才能が花開いたという話。学生時代の記憶から、頑張って勉強というイメージを忌避する大人たちの中にも、ひょっとしたら天才が眠っていたりして。そして眠ったまま目が覚めない。

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March 29, 2005

『ブラッドタイド』

『ブラッドタイド』酷な運命の中に見えるのは。メルヴィン・バージェス著、 安原和見訳、『ブラッドタイド』。

個人的なことですが、初めてインターネットを介して本を購入したのがメルヴィン・バージェスの『メイの天使』。紹介の短いあらすじだけでゾッコン惚れ込んだものの、何軒本屋をハシゴしても見当たらず、恐る恐るクロネコヤマトに注文したのでした。手元に届いたときには、それこそ踊りだしたくなるくらい嬉しかったのを覚えています。味気ないと嫌う人もいますが、本屋で買うのとはまた別の魅力がネットにはありますね。

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March 28, 2005

『時の彼方の王冠』

『時の彼方の王冠』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著、三辺律子訳、『時の彼方の王冠』。『詩人(うたびと)たちの旅』、『聖なる島々へ』、『呪文の織り手』と続いたデイルマーク王国史四部作の完結編です。

魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城』を映画化すると聞いたときには耳を疑ったもの。よく言えば奇想天外、わるく言えば支離滅裂。あのダイアナ・ウィン・ジョーンズをどうやって、と。結果、映画は映画でよかったのですが、やはり文字で読んだときのインパクトは失われていたと思います。思いつく限りに広げたようなプロットを、えいやっと一息で大団円に持ち込む力技は、最初に読んだときは目眩するほどの破壊力。中毒性アリの、そんな持ち味は映像化不可能でしたね。

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March 27, 2005

「心象21」

『ドラマチック』インストゥルメンタルです。クラムボン、「心象21」。アルバム『ドラマチック』収録。

クラムボンは大学祭の野外ライブで聞いて以来のファン。「心象21」もそのときに聞いたはず。沈む太陽の赤と東の夜空の紺。熱気と喧騒。それが言うなれば自分の、この曲の心象。

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