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May 14, 2005

『笑の大学』

『笑の大学』それはセールスポイント。星護監督、三谷幸喜原作・脚本、役所広司、稲垣吾郎出演、『笑の大学』。

検閲官と劇作家という役者二人だけの舞台の映画化。上演を中止させるため検閲官は無理難題を吹っかけ、劇作家がそれに応えれば応えるほど、なぜか脚本は面白くなっていく……というこのあらすじ、というか型を聞いただけで観たくなった作品。期待しただけのことはありました。

しかし前述のような紹介文だけの物語だとすれば、主な登場人物は二人だけ。ほぼ密室。この状況で緩急や抑揚をどうやって作るのか不安にもなります。書き改められていく脚本、だけでは限界は見えていますし(それで二時間もたせられたら最終的には相当スゴイ脚本が出来上がります……そっちを映画にするでしょうね)。

実際には書き改められていく脚本を型にし、笑いの素養ゼロだった検閲官が次第に喜劇に目覚めていく、というスジで映画は作られています。こちらでオチまで繋げているし。そのオチでの検察官の姿。人生に喜びを見出し、そしてそれを失う恐れを知った、まさに人間らしくなった姿には(ほぼ先読みしたとおりでありながらも)胸打たれるものがありました。

とにかくここからわかることは二つ。「あらすじが本当にあらすじとは限らない……実はセールスポイントの場合もある」、そして「にも関わらず、その映画を観させたというだけで十分な場合もある(多くの場合、かも知れない)」。

付け足しです。やっぱり三谷幸喜の密室劇はイイとか、役所広司の演技がイイとか、その線でまとめるのも考えましたが、それだと他の、もっとよくご存知の方が良い感想を書いていられるのでヤメました。でもそうも思ったことだけ、一応残しておきますね。


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