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April 07, 2005

『未来少年コナン』

『未来少年コナン』和製キングコング? 『未来少年コナン』。あっと言う間に再放送も残りわずかとなってしまいました。

今さら昔のアニメなんて、とずっと無視していたこの作品。空いた時間に飛び込んできたのを機に見始めたら、これがすっかりはまってしまったのです。大戦後という設定の人影まばらな、それでも(それゆえに?)青い空と海の世界を、伸びやかに跳んで、駆ける主人公。幼い子供が部屋を迷路に、公園を山河に見立てて遊ぶのにも似た、豊かな想像力と身体性から生まれた自由奔放な世界。そこでは主人公は無敵で、敵味方は明瞭で、ヒロインとの絆は何よりも強い。この作品が醸し出す単なる古さを越えた懐かしさは、そんな「ごっこ遊び」の育んだ幼児体験に根ざしているように思えます。

となれば、最近のアニメーションやマンガ、映画のトレンドがゲーム性に寄っているのも頷ける話か。生まれたときからTVゲームという世代が作り手と受け手になれば、古い世代と異なるトレンドも当然ですね。遊び方の変遷が共通無意識に影響を及ぼした、なんて難しい表現もできるかも。ただサイクルの短いファッションのトレンドには再帰性がある模様。アニメーションでも、この『未来少年コナン』のような爽やか健康優良児路線の復権があって良いんじゃないでしょうか。

ゲーム性の高い世界における主人公は、ルールの抜け穴を活用して秩序の中で役割を演じることが多い。対して「コナン」路線の主人公は、自身がルールの枠外の存在でその特性を以って秩序を壊したりルールの変更を迫る。……ナンか言ってみただけですが、ここらへんを世代ごとの「社会」意識や「秩序」意識と絡めると、面白い考察もできるかも。


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