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April 18, 2005

『オケピ!』

今さらながら。三谷幸喜作・演出、服部隆之音楽・指揮、『オケピ!』。ウワサには聞いていましたが、ちょっと長いと思った三時間超。でも大満足です。

ミュージカルを上演中のオーケストラピットを舞台に、曲者ぞろいの演奏者たちと指揮者の織り成す人間関係のドラマ。密室を舞台にしたコメディ、と言えば三谷幸喜の腕の見せ所でしょう。『ラヂオの時間』や『笑の大学』のように。どう見ても絡まりそうな糸のもつれが、両端を引っ張ったら結び目ひとつできなかった、ってカンジのすっきり感です。そして曲者ぞろいを演じる役者さんたちも相当に曲者ぞろい(失礼!)。ほとんど舞台に居っぱなしは相当しんどいはずなのに細かい演技を欠かさない。むしろ台詞のないときこそ生き生きと……? マルチアングルで舞台全景も見れるので、それも使いながら二度、三度、ツッコミを入れながら観返すのも良いんじゃないでしょうか。

HR』や『新撰組!』をチェックした三谷幸喜ファンなら、『HR』とキャラはほぼそのままで夫婦になっている(!)和久井さん(白井晃)と宇部さん(戸田恵子)、『新撰組!』と似て?ちょっと可哀そうな源さん(小林隆)とアヤシイ新見錦(相島一之)は、オーバーラップして面白いかも。キャストは他に、副音声でますらおぶりを拝見できる天海祐希。いかにも憎めない勘違いくんっぽい川平慈英。素に近いらしい小日向文世。二枚目のはずが崩れていく寺脇康文。脇なのに強烈な印象の温水洋一と岡田誠。溌剌とした小橋賢児と瀬戸カトリーヌ。そしてコメディに片寄りがちな中でアクセントにもなっている布施明。

舞台のDVDというものを初めて買って、どういったものか甚だ不安でした。カメラワークや台詞回しなんか、気になりだすと続けて見れないんじゃないか、と。でも少なくともこのDVDに限っては杞憂でしたね。副音声で解説の三谷幸喜さん自身が言っていますが、やはり相当に編集に力を入れたのでしょう。細かな部分まで計算ずくの映画やドラマとは違う、難しいところだったと思います。役者さんの台詞が(ほんの少しだけ)カミ気味だったり、役者さんの動きとカメラの呼吸がちょっとずれたり、観客の笑い声や拍手がその都度違っていたり……そういう部分のライブ感こそ、芝居らしさ。むしろ楽しむべきなんでしょう。


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