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April 30, 2005

『スウィングガールズ』

『スウィングガールズ』けっきょく映画に何を求めるということでは。矢口史靖監督・脚本、上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ出演、『スウィングガールズ』。

よく『ウォーターボーイズ』と対で紹介されていましたが、観てなるほど、確かによく似た作品。公表されているあらすじだけで、ストーリーはほぼ掴めてオチまで読める……けれども面白さは伝わらない、というところが。それを強いて例えるなら、幹以外の枝葉がぜったい面白いと言ったところでしょうか。

ストーリーは普遍性の高い量産品。これは悪口ではなく、観客に受け入れられやすく、かつ訴求力が高いと言うこと。とは言え、それだけに肉付けに失敗すると目も当てられないことになりますが。

『ウォーター……』では、「男子高校生」と「シンクロナイズドスイミング」。この『スウィングガールズ』では、よく言えば天真爛漫、悪く言えば……の方は言わぬが花という「女子高生」と、おじさん臭い、お洒落といったイメージの「ジャズ」。組み合わせやそこに生じるギャップを利用し、ストーリーに巧く肉付けした監督の手腕は評価されて然るべき。弘法筆を選ばず、とは言いますけれど、やっぱり良い素材を選ぶのも技量の内ですから。娯楽映画ってなあイイもんだ、と改めて思いました。

大衆重視の娯楽性と、芸術指向の高尚さ。両立するに越したことはなくとも、それはもちろん至難の業。でも最近、思うのです。娯楽性と高尚さ、どちらかだけでも突き詰めるのは難しいことではないかと。あっちを見てはこっちが、こっちを見てはあっちが足りない、ってのは何というか、贅沢が過ぎるというか、フェアじゃないな、と自戒するところです。


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