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April 08, 2005

『許されざる者』

『許されざる者』それでもカッコイイという言葉しか出ない。クリント・イーストウッド監督・主演、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン出演、『許されざる者』。アカデミー作品賞、監督賞、編集賞と共に、危険な雰囲気漂わせる保安官を演じたジーン・ハックマンがアカデミー助演男優賞を獲得した作品。

"監督"クリント・イーストウッドの出世作といったところでしょうか。数的優位や不意打ち、弱い者いじめは当たり前。丸腰の者、背中を見せた者、ケガ人にも容赦なし。強さを誇るのは愚か者と敵役、と西部劇を完全に否定しているような。そうやって西部劇の美学を剥ぎ取り、徹底したリアリズムと深いテーマ性を描きながら、最後には映画的カタルシスも味合わせる。見事な作品です。いや、これでカタルシスを感じるのは不謹慎かも知れませんが、行き届いた伏線や設定が自ずと立ち上がるラスト三十分の展開には、唸らずにはいられませんでした。

この映画を観たのは二度目。映画のクライマックス・シーンで、傷を負って倒れている保安官に止めを刺す主人公。その銃を発射するまでの時間の短さに驚きました。つまり最初に観たときはもっとずっと長く感じたということですが。たいていの"二度目"はより短く感じるるものですが、こんなに差を感じた、濃い密度の場面は他になかなか思い出せません。

『許されざる者』同名の『許されざる者』という作品があります。やっぱり西部劇。1959年公開でバート・ランカスター主演、あのオードリー・ヘップバーンが出演しています。時代が時代なので?敵役はインディアンなのですが、オードリーがそのインディアンの血を引くという役で、(これまた不謹慎ですが)面白いところ。小道具のピアノが良い味を出していた記憶があります。あまり関係ない話ですが、二つの『許されざる者』を間違えて観てしまったことがあるもので。邦題はまったくいっしょ。原題は確か片方だけに"the"がついていた気がするのですが……どっちか忘れてしまいました^^;


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