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April 24, 2005

『N・Yバード』

『N・Yバード』手引き書として……? 槇村さとる作、『N・Yバード』全2巻。どうも最近ミュージカルづいているようなので、勢いで。

ミュージカルマンガ、というよりダンスマンガかな? ただダンス中心であってもミュージカルを劇中劇として物語の要に据えていて、ブロードウェイ関連のウンチクの多さがツボです。そしてこちらはモノホンのダンスマンガ、『ダンシング・ゼネレーション』全2巻の続編でもあります。

構成はシンプルと言っても差し支えないでしょう。主人公と、師弟関係にある二人の男性の三角関係を軸に、前半で因縁を語り、後半でそれを深め、前述したクライマックスの劇中劇で解決するというもの。この劇中劇を作りこみ共演する過程で、三人の関係が(文字通り)劇的に展開するさまが見事。

また、そんなシリアスな主線の合い間に語られるウンチク、ブロードウェイの役者たちのシビアな現実、夢のような成功と失敗、前作を引き継いだ上でさらに個性的な面々を加えてパワーアップした人間関係など、テンポの良い副線も負けず劣らずのモノ。この密度の高さは何ともゼイタクです。今はダンスやミュージカルを知らない人だって、『N・Yバード』を読めばきっと興味を持つはず……って自分のことですけど。

ちなみにまんまと策にはまって興味を持ってしまった人、もしくは作中のJ・Bというキャラクターに関心を持った方は、(おそらくは)このJ・Bのモデルであるボブ・フォッシーについて突っ込んでみることをお勧めします。トニー賞7回受賞、天才を冠するに相応しい人物。ミュージカルの神さまと呼ばれることも。『オール・ザット・ジャズ』や『フォッシー』などを観れば、素人目にも鮮やかに異能ぶりを理解できるはず。現在もその名前は大きな影響力を持ち、紹介した『シカゴ』の原型を作り上げた人でもあります。ああ、彼のナマの舞台を見たかった……。と、余談でした。


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