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March 05, 2005

『Color & type―working with computer type』

『Color & type―working with computer type』ロブ・カーター著、平賀幸子訳『Color & type―working with computer type』。amazonのページには『カラー&タイプ―色と文字の基本原理と応用事例』という表題で紹介されています。無理に英語にするより、まんま英語の方がだんぜん良いと思うのですが。

Webを巡っていると、まれに背景と文字の色のとんでもない組み合わせに出くわします。かく言うこのページも、最初は黒地に緑色の文字でした。それもかなりのショッキング・グリーン。ココログのデフォルトデザインで、実際に使われている方には申し訳ないのですが、目に毒です。すぐに変更しました。この本を参考にするなら、

コントラストが強すぎても可読性に悪影響がある……目を眩ませる効果が生まれ、本文文字として大量に組むと、読者を疲れさせる恐れがある。
というところかもしれません。

前半は背景色と文字色の組み合わせカタログ。なんと18通り×52ページの見本! ページごとにですが、組み合わせの与える印象や可読性の良し悪しについて短い評が付いています。後半は実際のパンフレットやCDジャケットなどのデザインを例に、主に色彩に関する具体的なテクニックを解説。ナイスな外観に秘められたプロの意図を指摘しています。購入時のオビにある通り「実践的な」手引書と言えるでしょう。

巻末にCMYKカラー対応の表だけでなくRGBカラーの表も欲しかった、というのは無理な贅沢ですが、そこを割り引いても十分に有効な一冊と言えます。

『Color & type―working with computer type』には、『Designing with Photographs』と『Grids―the structure of graphic design』という姉妹本があるようです(シリーズという銘を見つけられなかったので確かではありませんが、少なくともデザインは非常に似通っています)。

『Designing with Photographs』『Designing with Photographs』は写真の扱い方について書いてあります。出色なのはプロの撮った写真の事例が豊富で、しかもそれについてプロ自身の言葉で語られている点ですね。プロと一口に言っても報道、広告、芸術など多彩な分野から選択されているので、写真そのものに対する多角的な知見を与えてくれます。

『Grids―the structure of graphic design』『Grids―the structure of graphic design』は正直に言ってあまりお勧めしません。印刷関係の方や、段組に対して関心のある人は生かせるかも知れませんが。実例中心で大胆さの感じられるほか二冊と違って、用語解説や豆知識的な内容が多く、図表も入り組んでいて雑然とした印象を受けました。とは言え、この三冊が本棚にあると茶、青、緑でなかなか洒落た雰囲気を醸し出すのは確かです。


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