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February 24, 2005

『日暮らし』

『日暮らし』上『日暮らし』下これまた深夜に読了。宮部みゆき著『日暮らし

最初の一編からしてニンマリさせられます。事件解決、悩み晴れ、元気になった子供が名前を呼ばれて駆けていく。その風で机から落ちた紙を、主人公が手にとる。手習いとして子供の書いていた言葉は……「ひぐらし」。映画のオープニングみたいじゃないですか。

ぼんくら』の続編、というより前後編のような位置づけかも。登場人物の多くが前作から引き続き登場し、しかもそこでの因縁を引きずっているのですから。

誰が、何のために、どうやって、という謎を解明して、それで事件は終わりというわけではありません。光が当てられただけ、隠されていた暗い感情の影は濃くなるもの。それを知らなかった人の心にまで広がって。探偵役と犯人役だけでなく、周辺に居る人々も含めた心の内、光と影の間で揺れる感情を描く。そんなところに、宮部みゆきの真髄はあるのかも知れません。


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