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February 22, 2005

『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』

『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』実はひとりごとの続きのようなもの。

「本の紹介」本の中でもお気に入りは吉野朔実『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』のシリーズ。シリーズはこのあと、『お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き』『弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場』『犬は本よりも電信柱が好き―吉野朔実劇場』と続いている様子。様子、というのは『チャンバラ』までしか手元にないから。だって……ハードカバーでしょ←根性ナシめ。

とにかく「読書家」「本好き」「活字中毒」を自称したことがあるなら、共感できる挿話が多々あるはず。そして展開するめくるめく本ネタについてゆけた方……尊敬します。大半のネタには、ほほう、とか、ふーん、とか相槌を打つだけ。や、別に網羅している必要はゼンゼンマッタクナイノデスガ。何というか、やっぱり本に関わることでメシ食う、って大変なんだな、とため息。

にしても、「知らない本の話を、こんなに夢中になって読む自分ってナニ?」とも思うわけです。うずいているのは負けず嫌いの血か、本好きの本能か、マニアの性(さが)なのか。でも間違いなく大きな要因は、「吉野朔実の語りが上手いから」。

自分の知っていることを、それを知らない相手に話すのはとても難しい。ましてその面白さを伝えようとすると。知識を自分と相手の間に置くのではなく、自分というフィルタ越しに相手に知識を見せるような、そんな巧さが必要。考えてみればその巧さって、ストーリーテラーには必須なんじゃないか、とも思う。吉野朔実には、それがある。

吉野朔実は他に『こんな映画が、―吉野朔実のシネマガイド』と映画を紹介する本も出している。「いつ仕事してるんやろ」とか思いながら、吉野朔実によるこれらの案内書を手に、今日も本や映画の世界へ入り込む。本や映画の知識を楽しんでいるのか、それを見せる吉野朔実を楽しんでいるのか、そんな疑問といっしょに。


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