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February 19, 2005

『ぼんくら』

『ぼんくら』上『ぼんくら』下文庫版を買ってしまいました。宮部みゆき著『ぼんくら

日暮らしを読もうとしたら、続編だということを聞きました。予習をしなくては、とハードカバー版を探したのですが、家中の本棚のどこにも見つからず。結局、発売のタイミングを合わせたとしか考えられない文庫版をむざむざと買うハメに。くやしいなあ、どこへ行ったんだろう?

時代小説なんて今でもあまり読みませんが、読み始めは宮部みゆきでした。『本所深川ふしぎ草紙』と『かまいたち』をいっしょに買ったはず。薄くて安かったので抵抗感なく。それで時代小説にはまって、特に『幻色江戸ごよみ』は宮部みゆきマイベストスリーには必ず入れるくらい好きな作品です。

現代を舞台にした作品でもそうですが、時代小説になると持ち前の語り口にさらに磨きがかかりますね。するすると脳みその襞へ潜り込んでくるような文章です。下地の文章に、思わぬ描写や何気ない一言が差し入れられて拍子になります。拍子が続いて読者を先へ先へと導き、繊細な色合いに満ちたストーリーを支える。洗練された口上を聞いている気分。妙技とも呼べる素晴らしいバランス感覚だと思います。

江戸を舞台にした未来探偵コナン? 無理矢理にデフォルトすればそんな感じですが、時代の情緒が染み入るようなエピソードの数々に、心を暖かくしました。再読なのに。この勢いを保ったまま、『日暮らし』を読みます。


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