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February 28, 2005

『ベルセルク』28巻

『ベルセルク』28巻発売日に早速、購入。三浦建太郎作『ベルセルク』28巻。『ヤングアニマル』誌にて連載中。

今や紛れも無く、国産ファンタジーを代表する作品のひとつであることに異論はないはず。この巻は物語のツナギに位置するようで、あまりストーリーに進展はないのですが。

ガッツはキャスカと仲間たちと共に安息の地を求め、グリフィスは着々とその王国の礎を築いています。今までの『ベルセルク』がガッツのワンマンチームだったとしたなら(あるいはガッツとグリフィスのツートップ?)、最近は中盤からの攻め手を増やそうと腐心している状態か。主役の影が薄くなり、物語の軸が少しぶれている観もあります。

とは言え、こうして丹念に張られていく伏線の糸にはある種の既視感が。ともすれば批判の対象にさえなったであろう過激な暴力、露骨な性描写を、読者の目を引く単なる演出としてではなく、後の感情を導く物語上の必然へと昇華させたときのように。ガッツとグリフィスが仲間から敵へと入れ替わる「鷹の団」崩壊のエピソードに、ここまでやるのか、と作者の凄みや気迫を感じなかった人はいないでしょう。あのときも「何が起こるか」を伏線から推測できても、その実際の描写には見事に度肝を抜かれたのです。

表現力の飛躍が今まで描き得なかったものを描こうとするときに生じるのだとすれば、現在の「ため」はどのような飛躍を生み、『ベルセルク』の次の段階はどこへ達するのか。楽しみにしています。


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